2015年 10月 12日
2016干支スタンプ(申) |
吉橋です。
エム・エム・ヨシハシとしては初めての試み、
干支の置物に挑戦してみました。
2016年は申(さる)ですね。
なぜ今になってわざわざ干支の置物を作ったのか。
干支って、毎年、年賀状に描いたり、
自分は何年(なにどし)か、なんて気にしてみたり、
皆さん結構好きだと思うんです。
だけど、いろんな売り場とか見ていても、
すごい作家さんの作品とか、すごいのはわかるけど、
今の生活環境とか考えると、
なかなかハードル高いなーと常々感じていて。
もう少しカジュアルに、インテリアとして1年間飾ってもらえるものはできないかと思い、
重い腰を上げて、挑戦してみることにしました。
初めての干支作品は、
1本の木から削り出したみたいな一刀彫りの感じです。
木の部分にサビを巻いて木の皮の表情にしたパターンも作りました。
お猿さんの部分は親猿が子猿を抱っこしているみたいにしています。
一刀彫りの力強いイメージと木の柔らかさが、
子を守る親の強さと優しさを表現できたらと思いながら作りました。
で、ただの置物ではなく、1つ機能を持たせたいと思って、
底面はスタンプになっています。
子猿をおんぶした親子猿の絵柄と2016の文字が入っています。
年賀状とかにも使ってもらえたらと思います。
製造方法についてもすこし。
この申は、排泥鋳込みという技法で作られているのですが、
陶磁器の生産に携わる方はすでにお気づきかもしれませんが、
泥を流し込む穴がないんです。
じゃあどうやって流し込んでいるかというと、
「戻し泥」という、
これまた手間のかかる技法で作っています。
現在の分業化された生産工程ではあまりやっていない製造方法なので、
そういった視点からみても面白いんじゃないかと思います。
というわけで、
焼成以外はすべて自社で行うので、
受注生産とさせてもらいます。
100個限定です。
AND C、HORITSUKEどちらのショップからでも購入できます。
by mmyoshihashi
| 2015-10-12 20:53
| 型屋のこと