2010年 03月 06日
道具立て |



うちの工場で、長年の間、道具立てとして使用されてきたカップです。
今まで当たり前のように道具が立てられていて
全く気がつきませんでした。
HISAYA MORISIGEの文字が見えます。
そうです。
昨年11月になくなられた森繁久弥さんです。
裏には自由劇団旗揚げ公演の文字があります。
おそらくそれを記念して作られたものでしょう。
父がまだ子供の頃で記憶が定かではないらしいのですが、
私の祖母の実家である春寿園という陶磁器メーカーがありまして、
今はそのメーカーはありませんが、
当時は森繁さんがちょくちょく遊びに来ていたそうです。
失礼な話しですが、
今までそれほど森繁さんに興味はなかったのですが、
なんだか急に親近感がわいてきました。
まあ、ただそれだけの話しなんですが。。。
写真を撮り終わって、また道具を立ててもとの位置に戻しておきました。
うちにある限り、道具立て以上でも以下でもなく
ただの道具立てなんですが、
「森繁さんの道具立て」がなんか気に入ってしまいました。
弊社に来られることがあれば、
是非、実物を見ていってください。
毎日、道具が立っていますから。
by mmyoshihashi
| 2010-03-06 10:45
| 型屋のこと