2010年 03月 15日
パート・ド・ヴェール |

パート・ド・ヴェールという技法で作ったガラスの器です。
ガラスの粉末を特殊な石膏の型に入れ、
窯で焼くという技法で、
古くはエジプト時代から作られていたようです。
アールヌーボーのガレとかドームが有名です。
一般的な吹きガラスとは違い、
中に細かな気泡が残るので、
透明感がなく、
淡く柔らかい印象になるのが特徴です。
石膏型の技術が利用できるので、
数年前から型の組合で取り組んでいます。
ただ、型にガラスを詰めてそのまま窯で焼くので、
型1個に対して製品が1個しかできない上に
研磨にものすごく手間がかかってしまうので、
現状では量産化に至っていません。
by mmyoshihashi
| 2010-03-15 09:54
| 型屋のこと